「失われた30年」と言われ続けてきた日本。
長く停滞し、「日本株はもう終わった」「成長しない国」とまで言われてきました。
実際、私が株を始めた2021年は米国株の黄金時代で、
私が日本株中心のポートフォリオであることを友人に共有すると、
「なぜ成長しない日本株を投資してるの?」
「S&P500だけ買っておけばいいのに」
「日本株はオワコンだからやめた方が良い」
こんな声もありました。そして、全体の空気感そんな感じでした。
しかし今、状況は変わっています。
日経平均株価は6万円に近づく勢いで上昇しています。
では、これはバブルなのでしょうか?
それとも健全な回復なのでしょうか?
上昇相場で人はなぜ強気になるのか
相場が上がると、人は強気になります。
理由はシンプルです。
- 含み益が増える
- 成功体験が積み上がる
- 周囲も儲かっている
- メディアが強気になる
そして人はこう考えます。
「自分は相場が読めている」
しかし、それは本当に“実力”なのでしょうか。
歴史は何度も繰り返してきた
チューリップバブル
17世紀オランダ。
チューリップの球根が家一軒分の価格になりました。
人々は「まだ上がる」と信じました。
しかし熱狂は一瞬で崩壊しました。
日本のバブル崩壊
1980年代後半、日本のPERは60倍近くまで上昇しました。
土地も株も「絶対に下がらない」と信じられていました。
そして崩壊。
ここから失われた30年が始まります。
今の日本株は過熱しているのか?
では現在はどうでしょうか。
現在の日経平均のPERはおおよそ20倍前後です。
過去平均は約15〜17倍程度。
確かにやや割高圏ではあります。
しかし1989年の60倍と比べると、明らかに水準は違います。
つまり、
「過熱気味ではあるが、狂気的バブルではない」
というのがデータ上の冷静な評価です。
それでも油断できない理由
上昇相場では、リスクが見えにくくなります。
ここで思い出したいのが、ウォーレン・バフェットの有名な言葉です。
「潮が引いたときに、誰が裸で泳いでいたかがわかる」
相場が好調なときは、誰もが天才に見えます。
しかし下落相場になると、本当の実力が露わになります。
- レバレッジをかけすぎていた人
- 借金で投資していた人
- 根拠なく強気だった人
相場が逆回転した瞬間に、明暗が分かれます。
バークシャーの現金急増が示すもの
ウォーレン・バフェット率いる
バークシャー・ハサウェイの現金保有額は3817億ドルと過去最高水準に達しています。
なぜ現金が急増しているのでしょうか。
考えられる理由は3つです。
- 株価が全体的に割高圏にある
- 大型投資に見合う割安銘柄が少ない
- 次の暴落に備えている
バフェットは強気相場でも冷静です。
「みんなが強気のときほど慎重に」
この姿勢が、何十年も勝ち続けてきた理由です。
かつて日本株は“オワコン”と言われていた
数年前まで、
「日本株なんてやめて米国株にしろ」
という声が支配的でした。
しかし相場は循環します。
米国株が無敵に見えた時代も、永遠ではありませんでした。
日本株が停滞していた時代も、永遠ではありませんでした。
今、日本株が上昇しているからといって、
「日本株が今後も上がり続ける」
と決めつけるのは危険です。将来のことは誰にも分かりません。
強気になりすぎないという選択
今は確かに追い風です。
企業業績も改善しています。
構造改革も進んでいます。
しかし、
- PERは至近と比較してやや高め
- バークシャーは現金積み上げ
- 歴史は熱狂の後に調整が来ると教えている
だからこそ、
強気相場でも冷静さを忘れない。
結論
今の日本株は、「バブル崩壊直前の狂気」ではありません。
本当の差がつくのは、潮が引いたときに市場に残れるかです。