
10年ごろ前に頑張ったご褒美で買ったレッドウィングのブーツ、数回しか履かずに、今も靴箱の奥で眠っています。
当時の私は、月100時間近い残業がある部署で働いていました。休日出勤も珍しくなく、毎日ヘトヘトになって帰宅する生活です。
当時若手だったので時間単価は少なかったのですが、残業代はしっかり支給されていたので、給料日はそれなりのお金が入金されていました。
しかし、そのお金はほとんど残りませんでした。
仕事終わり、疲れ切った体で缶ビールを片手にスマートフォンを開く。
ネットを眺めていると、高価なブーツやバッグが目に入ります。
「これだけ頑張っているのだから、これくらい自分へのご褒美にいいだろう。」
そんな気持ちで、レッドウィングのブーツやTUMIのバッグなどを次々と購入していました。
買った瞬間は満足します。
でも、その満足感は長く続きません。
TUMIのバッグも購入時は7万円ほどで購入したと思いますが、売っても数千円にしかなりませんでした。
今振り返ると、本当に欲しかったわけではなく、仕事のストレスをお金で埋めようとしていただけだったのだと思います。
投資を始めて、お金と向き合うようになった
転機になったのは投資でした。
それまでは「貯金をする」という発想しかありませんでした。
投資を始めたことで、
「今、自分の資産はいくらあるのか。」
「毎月いくら投資に回せるのか。」
そんなことを数字で考えるようになりました。
お金を漠然と眺めるのではなく、自分のお金としっかり向き合うようになったのです。
配当金が少しずつ積み上がる。
資産が少しずつ増えていく。
その小さな成功体験を積み重ねる中で、お金の使い方そのものを見直すようになりました。
幸福度の低い支出を減らすようになった
まず始めたのは、家計の見える化です。
家計を見えること自体を目的にするのではなく、
投資をする原資を捻出するためには、まずは自分がそもそも何にお金を使っているのかを整理しようと思って取り組みました。
そうすることによって、結果として自分にとって満足度の低い支出が少しずつ見えてきました。
例えば、
・なんとなく惰性で参加していた飲み会
・半額セールになって衝動的に買っていた服や小物
・せっかく来たからという理由で、勢いだけで購入したもの
以前の私は、「欲しい」と思ったらすぐ買っていました。
今は、一週間ほど時間を置き、それでも欲しいと思えたものだけを買うように意識しています。
その小さな意識をするだけでも、衝動買いは驚くほど減りました。
世の中のマーケティングは本当に巧妙に考えているのだと感心します。
でも、節約することだけが正解ではありません
勘違いしてほしくないのは、私は「とにかく節約しましょう」と言いたいわけではありません。
むしろ、自分の人生を豊かにしてくれるものには、積極的にお金を使っています。
例えば旅行にはお金を惜しみなく使います。
また、ランニングが趣味なので、身体への負担を減らしてくれるようなシューズや、サングラス、フルマラソンでもバッテリーが安心なApple Watch Ultraのようなツールにもお金をかけています。


そして、毎日の時間を生み出してくれるものやストレスを減らしてくれるもの。
例えば、
パナソニックのドラム式洗濯機20万くらい
ビルトイン食洗機
アンカーEufy S1Proのロボット掃除機20万円くらい
パナソニックのビストロ電子レンジ8万円くらい
EKOの自動開閉式のゴミ箱1万円くらい
などの家電です。
これらは価格だけを見ると決して安くありません。
それでも私は購入して全く後悔していません。
なぜなら、価格を見ているというよりは、お金を払って時間やストレスの少ない生活を送れることに価値があると見ているからです。
『DIE WITH ZERO』が教えてくれたこと
投資によって資産が増えてくると、別の悩みが生まれました。
「このまま貯め続けるだけでいいのだろうか。」
そんな時に出会ったのが『DIE WITH ZERO』という本でした。
この本を読んで、お金は目的ではなく手段なのだと改めて気づかされました。
人生で一番大切なのは時間です。
お金を貯めることが目的ではありません。
歳をとって死ぬ直前にお金がいくらあっても、使えなければあまり意味がないと誰でも思いますよね。
自分や家族がストレスなく、幸せに過ごすためには、お金をどのように使えば良いのか。
価格=価値ではないことに気づき、自分にとっての価値は何かを考えることが大事だと思います。
まとめ:投資が変えたのは資産額ではなく、お金との向き合い方でした
投資を始めて変わったのは、資産の総額というのもありますが、
本質は、お金との向き合い方が変わったことにあると思っています。
魚を例にして言えば、魚の量が増えたが
それは、無駄な動きがあることに気づき、それを無くしてより良い魚の取り方を学んで取り入れた結果、魚が増えたようなイメージ
幸福度の低い支出は減らす。
幸福度の高い支出には惜しまず使う。
その結果として余ったお金を投資に回す。
そんな循環ができるようになりました。
昔の私は、一生懸命働いて、その分の大半を消費や浪費に使っていました。
今は、一生懸命働きながらも、自分にとって本当に価値のあることを選んでお金を使っています。
節約は我慢することではありません。
人生を豊かにするためには、お金をどのように使うのが良いか追求すること。
うまく使うには、失敗も必要で、そこから学べるかどうかが重要だと思っています。
同じ失敗を繰り返さないためにも、参考にしていただければ幸いです。