はじめに
私は2021年6月に株式投資を始めました。
現在では年間配当金100万円を達成し、資産も着実に増えています。しかし、最初から順調だったわけではありません。
今振り返ると、投資を始めて最初のわずか1週間で、今なら買わないと思うような投資判断をいくつもしていました。
当時は「株主優待」「高配当」「割安そう」といった目先の魅力ばかりに目が向いており、企業そのものを分析するという発想がありませんでした。
しかし、その失敗があったからこそ、自分なりの投資ルールを作ることができ、現在の投資スタイルにつながっています。
今回は、投資初心者だった私が実際に経験した3つの失敗と、そこから学んだことをご紹介します。
失敗① 株主優待だけを見てANAを購入した
2021年6月10日、私はANAホールディングスを2,902円で購入しました。

当時の目的は、株主優待です。
「飛行機が安く利用できるならお得だ。」
そう考え、深く調べることなく購入しました。
しかし、実際に飛行機を利用しようとすると、株主優待運賃よりも予約変更ができない早割運賃の方が安いケースが多く、結局ほとんど利用することはありませんでした。
使わなかった株主優待券は金券ショップで売却しましたが、1枚1,000円程度。
購入前に思い描いていたほど価値のある優待ではありませんでした。
その後、2025年11月に3,040.4円で売却しました。
結果として利益は出ましたが、「株主優待だけ」を理由に購入した投資判断は反省しています。
この失敗から学んだこと
この経験から学んだことは、
「株主優待だけで投資判断をしてはいけない」ということです。
株主優待は、企業を選ぶ理由ではなく、あくまでプラスアルファ。
現在では、
- PER
- PBR
- EPS(1株当たり利益)
- 財務状況
- 将来の利益成長
など、企業そのものを見ることを重視しています。
失敗② 利益が出たからと、すぐに売却したすかいらーく
私が最初に購入した銘柄の一つが、すかいらーくホールディングスです。

2021年6月7日に1,582円で購入しました。
購入理由は、年に1度の2000円の食事券がもらえる株主優待が魅力だったからです。
その後株価は上昇し、2023年4月に1,820円で売却しました。
当時は、「利益が出た」「優待も楽しめた」「良い投資だった」と思っており、
「売却するタイミングも適切だった」とそう思っていました。
しかし、その後も株価は上昇を続け、現在では2,900円前後まで値上がりしています。
もちろん、未来の株価は誰にも分かりません。
それでも、この経験から大きな学びを得ました。
この失敗から学んだことは、
利益が出たという理由だけで売却しないことです。
企業が利益を出し続けることが可能であれば、企業は存続し続け、株主に対して利益を配分するということとなりますので、長期保有という選択肢もあります。
現在では、「株価が上がったか」ではなく、「購入した時の前提や企業価値が変わったか」
を基準に売却を判断するようになりました。
失敗③ 高配当・割安だけを見て日産を購入した
2021年6月11日、私は日産自動車を550.5円で購入しました。

当時の私は、
「配当利回り4%程度なら高配当株」
「株価550円なら割安」
そんな単純な考えで投資をしていました。
しかし、その後業績は悪化。
配当は無配となり、株価も大きく下落しました。
現在も保有していますが、この銘柄から学んだことは非常に大きかったです。
この失敗から学んだことは、
株価が安い≠割安ということ
この経験をきっかけに、私は投資判断の基準を大きく見直しました。
当時は、
「高配当=良い会社」
と思っていました。
しかし実際には、利益が減れば配当も減り、最悪の場合は無配になります。
現在では、
- PER
- PBR
- EPS(1株当たり利益)
- 自己資本比率
- 配当性向
- 利益の成長性
などを確認し、
「配当を出し続けられる企業なのか」
という視点で投資するようになりました。
3つの失敗に共通していたこと
振り返ると、3つの失敗には共通点があります。
それは、
自分なりの投資ルールを持たず、その時の表面的な魅力だけで判断していたことです。
- 株主優待だから買う
- 少し利益が出たから売る
- 高配当・割安だから買う
どれも、「企業そのもの」ではなく、「目先の魅力」に目を向けていました。
現在では、
- 財務内容
- 利益成長
- PER・PBR
- 配当の持続性
- 長期で保有できる企業か
これらを総合的に確認した上で投資を行っています。
現在の私の投資ルール
初心者時代の3つの失敗を経験したことで、現在は次のルールを意識して投資をしています。
① 株主優待だけでは買わない
株主優待は魅力の一つですが、あくまでおまけのような位置付け。
株主優待よりも、企業の利益や将来性を重視します。
② 配当利回りだけでは買わない
高配当には必ず理由があります。
利益や配当の持続性を確認し、「なぜ高配当なのか」を考えるようにしています。
③ PER・PBR・EPS・財務を確認する
「安そうだから買う」のではなく、
企業の価値に対して株価が適正なのかを判断することを意識しています。
④ 利益が出たからという理由だけで売らない
株価ではなく、
企業価値が変わったかどうか
を基準に売却を判断しています。
⑤ 失敗したら、振り返って自分の投資基準に反映する
仕事では改善活動の中で、
「原因を分析し、再発防止策を考える」
ことを大切にしています。
投資も同じです。
失敗したこと自体よりも、
「なぜ失敗したのか」を分析し、二度と同じ失敗を繰り返さない仕組みを作ること。
これが長期的な資産形成では最も重要だと考えています。
おわりに
私は初心者時代の失敗を後悔していません。
なぜなら、その失敗があったからこそ、自分なりの投資の基準や考え方を作ることができたからです。
もし2021年6月、投資を始めたばかりの自分にアドバイスできるなら、
「株主優待や高配当といった目先の魅力だけで投資判断をするのではなく、企業そのものを見なさい。」
そう伝えます。
そしてもう一つ。
「利益が出たからという理由だけで焦って売らなくてもいい。」
企業の価値が変わっていないのであれば、長く保有するという選択肢もあります。
投資で失敗しない人はいません。
大切なのは、失敗をそのままにするのではなく、「なぜ失敗したのか」を振り返り、自分なりの投資ルールへ落とし込むことです。
私も投資を始めたばかりの頃は、株主優待、高配当、利益確定という目先の判断ばかりをしていました。
しかし、その経験があったからこそ、企業の本質を見る大切さに気づき、現在の投資スタイルにつながっています。
この記事が、これから株式投資を始める方や、投資を始めたばかりの方が遠回りをしないための参考になれば嬉しいです。