会社員の生き方

走るのが大嫌いだった私がフルマラソンへ〜「好き」は小さな成功体験から作られる〜

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「もう二度と走りたくない」

初めてハーフマラソンを走った後、私は本気でそう思いました。

今ではランニングは私の趣味の一つです。

毎週末土日に7km程度を走り、走らない週があると何となく気持ち悪い。

そしてついには、自分からフルマラソンに挑戦しようと思うまでになりました。

しかし、私は昔から走ることが好きだったわけではありません。

むしろ、大嫌いでした。

そんな私がなぜ走るようになり、いつの間にか趣味と呼べるほど好きになったのか。

振り返ってみると、そこには自分なりの「続けること」に対する大きな気づきがありました。

好きだから続いたのではなく、続けたから好きになった。

ということです。

そして、そのために大切だったのは、大きな成果を出すことではなく

小さくてもいいから、成果を感じ続けること。

今回は、走ることが大嫌いだった私が、フルマラソンに挑戦するまでになった話を書いてみたいと思います。


私は走ることが大嫌いだった

社会人になるまで、私はランニングを趣味にしたいと1mmも思ったことなどありませんでした。

そんな私が本格的に走ることになったきっかけは、入社して間もない頃。

職場にハーフマラソンを走るイベントがあり、若手だった私は、ほぼ参加することが前提のような雰囲気の中で出場することになりました。

もちろん、自分から走りたいと思ったわけではありません。

それでも何とか21km以上を走り切りました。

当然、しんどい。

さらに走った後には打ち上げがあり、若手だった私は先輩たちに気を遣いながら飲み会にも参加。

走って疲れ切った身体で、さらに飲み会。

私の中では、「マラソン=しんどい上に、さらに気を遣うイベント」になってしまいました。

走り終わった直後に思ったことは一つ。

「もう二度と走りたくない」

ところが、若手ということもあって翌年も強制参加。

さらに別の10km程度のマラソン大会にも強制参加。

何度か走ってはいましたが、この時点ではまだ、「ランニングが好き」とは到底言えませんでした。


不思議なことに、辛かった記憶は少しずつ薄れていった

ただ、今振り返ると面白いことに走った直後は、「もう絶対に走りたくない」

と思っています。

ところが、しばらく経つと、その辛かった感覚が少しずつ薄れていくのです。

そして、またしばらくして走って「やっぱり走るのは嫌だ」と思う。

でも、時間が経つとまた走る。

そんなことを何度か繰り返しました。

すると、少しずつ変化が起きました。

身体が走ることに慣れてきたのです。

以前ならかなり辛かった距離でも、

「あれ?思っていたほど辛くないな」

と思えるようになってきました。

まだ「楽しい」とは思っていません。

ただ、「嫌で仕方がない」から「意外とできる」へ。

自分の中で、ランニングに対する感覚が少しずつ変わり始めました。


体重が増えたことをきっかけに、自分から走り始めた

その後、私が本格的にランニングを始めるきっかけになったのが体重の増加でした。

社会人生活を続ける中で入社当時は59kgから63kgまで体重が増え始め、「これは何とかしないといけない」

と思うようになりました。

そこで始めたのが、ランニングと食事の見直しです。

ここで、それまでのランニングとの向き合い方に大きな違いがありました。

誰かに言われて走るのではなく自分で目的を決め、自分の意思で走るようになったのです。

最初は毎週5kmと少なめと、いきなり長距離を走るわけではありません。

毎週、とりあえず走る。

すると少しずつ成果が見えてきました。

食事にも気をつけていたこともあり、体重にも変化が出始めます。

そして、走ること自体も以前ほど辛くありません。

ここで初めて、「自分が行動し続けたら、いつか結果が返ってくる」

という感覚を持つようになりました。

これが私にとって、とても大きかったのだと思います。


5km走ることが「特別なこと」ではなくなった

毎週走っていると、さらに変化が起きました。

5km走ることへの心理的なハードルが、どんどん下がっていきます。

以前なら、「今日は5kmも走らないといけないのか……」

と思っていたものが、「とりあえず走ってくるか」くらいの感覚になる。

そして、さらに続けていると、走らない方が気持ち悪くなってきました。

「今週まだ走っていないな」と気になる。

ここまで来ると、ランニングがイベントではなく、生活の一部になっていたのだと思います。


5kmから7kmへ。苦痛だったものがストレス解消になった

さらに走り続けることで体力もついてきました。

すると、今度は5kmでは少し物足りなくなってきます。

そこで、普段走る距離を7km程度まで伸ばしました。

不思議なものです。

昔は21kmを走らされ、「二度と走りたくない」

と思っていた人間が、自分から走る距離を増やしている。

そして、この頃になるとランニングの目的も変わってきました。

最初は、「体重を落としたい」という目的でした。

ところが、走ることに慣れてくると、それ以外のメリットにも気づくようになります。

その一つが、ストレス解消です。

仕事でモヤモヤしていても、走り終わると不思議とスッキリする。

さらに、走っている間は一人で考える時間になります。

仕事のこと。これからやりたいこと。資料の構成。ブログのネタ。

走っているうちに考えが整理され、「こうすればいいか」と思いつくこともあります。

私にとってランニングは、

身体を整える時間であると同時に、頭を整える時間

になっていきました。

ここまで来ると、「健康のために仕方なく走るもの」ではありません。

走ることそのものが楽しくなっていました。


そして、自分からフルマラソンを目標にした

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走る距離が伸び、ランニングが習慣になり、楽しさも感じるようになった。

すると今度は、

「一度、フルマラソンを走ってみたい」

と思うようになりました。

そして、自分からフルマラソンに挑戦するという目標を立てました。

改めて考えると、これは私自身大きな変化だと思います。

入社したばかりの頃。

半ば強制的にハーフマラソンを走り、

「もう二度と走りたくない」と思っていた。

それが今では、誰にも頼まれていないのに、自分から42.195kmを走ろうとしている。

完全に趣味になってしまいました。


「好きだから続けられる」と思っていた

私は以前、趣味とは最初から好きなものだと思っていました。

好きだからやる。楽しいから続ける。だから趣味になる。

しかし、自分のランニングを振り返ると、まったく逆でした。

最初は大嫌いだった。

それでも何度か走る。

↓

身体が慣れる。

↓

思ったほど辛くなくなる。

↓

毎週5km走る。

↓

体重などに成果が出る。

↓

走ることが習慣になる。

↓

5kmから7kmに伸びる。

↓

ストレス解消や思考整理になる。

↓

走ること自体が楽しくなる。

↓

フルマラソンを目標にする。

こうして並べてみると、

好きだから続けたのではありません。

続けたから、好きになったのです。


大きな成功より「小さな成果を感じ続ける」

そして、もう一つ気づいたことがあります。

私がランニングを好きになるまでに、

何か劇的な成功体験があったわけではありません。

いきなりフルマラソンを完走したわけでもない。

大会で上位に入ったわけでもない。

あったのは、「前回より少し楽だった」「今日も5km走れた」「今週も走れた」「体重が少し減った」「5kmなら普通に走れるようになった」「今日は7km走れた」

という、小さな成果です。

一つ一つは大したことではありません。

しかし、

行動する
↓
小さな成果が出る
↓
自分でそれを実感する
↓
もう一度やる

という循環が続きました。

その結果、いつの間にか、「走りたい」と思えるようになっていました。

だから私は、大きな成果をたまに出すこと以上に、

小さくてもいいから、自分の行動による成果を感じ続けること

が重要なのではないかと思っています。


考えてみれば、読書も同じだった

このことを考えていて、もう一つ気づきました。読書です。

今では読書も私の趣味の一つですが、昔から本を読むことが好きだったわけではありません。ランニングと同様に入口は、嫌いでした。

それでも仕事などで必要に迫られ、本を読むようになりました。

最初は必要だから読む⇒知らなかったことを知る⇒仕事で使ってみる⇒課題を解決する⇒この本を読んでいてよかったと思う。

すると、また別の本を読む⇒知識が増えると、その時は理解できていなかった本の内容が別の本のによって思考がつながるようになる。

そして、いつの間にか、誰かに言われなくても自分から本を読むようになっていました。

今では完全に趣味です。

ランニングとまったく同じでした。

嫌い
↓
必要だからやる
↓
慣れる
↓
小さな成果を感じる
↓
続ける
↓
面白くなる
↓
自分からやる
↓
趣味になる

という順番です。


資産形成にも似ている

そして、この考え方は資産形成にも通じるところがあります。

会社員として投資を続ける目的や、目標・手段については、私が投資を続ける目的・目標・手段の記事で詳しく紹介しています。

投資を始めたからといって、いきなり大きな資産ができるわけではありません。

最初は、「初めて配当金が入った」「少し資産が増えた」という程度です。

金額だけを見れば、大したことはありません。

それでも積み上げる。

すると少しずつ投資から得られる金額が増えます。

私自身、2021年に投資を始めてから積み上げを続け、現在では資産5,000万円を超えるところまで来ました。

もちろん、ランニングと投資はまったく別物です。

ただ、行動 → 小さな成果 → 継続 → 習慣 → より大きな成果

という構造は似ているように思います。

最初から遠くの大きな目標だけを見ると、なかなか成果が出ず、嫌になってしまう。

だからこそ、「昨日より少し前に進んだ」という小さな手応えを大切にする。

それが継続するためには重要なのだと思います。


趣味は「見つけるもの」だけではなく「育てるもの」

「趣味がない」「好きなことが見つからない」という話を聞くことがあります。

以前の私なら、「自分が好きなものが分からなければ、手当たり次第に試して探せばいい」

と思っていたかもしれません。

でも、今は少し違います。

最初にやってみて、「楽しくない」「辛い」「自分には向いていない」

と思ったとしても、それだけで向いていないとは限らない。

もしかすると、まだ楽しめるところまで上達していないだけなのかもしれません。

私にとって、ランニングも読書もそうでした。

最初から好きだったわけではありません。続ける。少しできるようになる。小さな成果を感じる。また続ける。

それを繰り返しているうちに、

「やらなければいけないこと」が「やりたいこと」に変わっていました。

だから私は今、

趣味は「見つけるもの」だけではなく、「育てるもの」でもある。

と思っています。


まとめ|好きだから続くのではなく、続けるから好きになることもある

入社直後、半ば強制的にハーフマラソンを走った私は、「もう二度と走りたくない」と思いました。

それが今では、自分からフルマラソンに挑戦しようとしています。

振り返ってみても、どこか一日を境にランニングが好きになったわけではありません。

小さな変化の積み重ねでした。

5km走れた。前回より少し楽だった。体重が少し減った。7km走れるようになった。

走ったら気分がスッキリした。

そんな小さな成果が、「もう少しやってみよう」につながった。

それを繰り返していたら、いつの間にか趣味になっていました。読書も同じでした。

だから、何かを始めてすぐに、「自分には向いていない」

と判断するのは、少し早いのかもしれません。

大きな成果を最初から出す必要はない。

小さくてもいいから、「少し前に進んだ」という感覚を絶やさない。

その積み重ねが習慣になり、習慣が自信になり、いつか「好き」に変わる。

好きだから続けるのではなく、続けたから好きになることもある。

走ることが大嫌いだった私にとって、ランニングはそれを教えてくれた趣味です。