今回は、私が300株保有している**新日本空調(証券コード:1952)**から、株主優待の案内が届きましたので紹介します。
新日本空調は、空調設備を中心に手掛ける総合エンジニアリング企業です。
株主優待が魅力的なだけでなく、過去の業績を確認すると、
- EPS(1株当たり利益)
- 1株当たり配当金
- 自己資本比率
のいずれも長期的に右肩上がりとなっています。
さらに、原子力関連施設やデータセンター、半導体工場など、今後も成長が期待される分野に関わっていることから、私は今後も長期で保有したいと考えている企業です。
新日本空調とは?
新日本空調は、空調設備や衛生設備、電気設備などの設計・施工を手掛ける企業です。
一般的なオフィスビルや商業施設だけでなく、高度な温度・湿度・清浄度の管理が必要となる施設にも対応しています。
具体的には、次のような施設が事業領域に含まれます。
- オフィスビル
- 病院や医療施設
- 医薬品工場
- 半導体工場
- データセンター
- 原子力関連施設
空調設備と聞くと、建物内を涼しくしたり暖かくしたりする設備をイメージしやすいですよね
半導体工場や医薬品工場では、微細なほこりや温度、湿度の変化が製品の品質に影響します。
また、データセンターでは、大量のサーバーから発生する熱を適切に処理し、システムを安定稼働させる必要があります。
原子力関連施設についても、一般的な建物とは異なる高い安全性と信頼性が求められます。
こうした高度な技術や実績が必要な分野に関わっていることが、新日本空調の強みとなってます。
新日本空調の株主優待
今回届いた株主優待の案内がこちらです。

新日本空調の株主優待は、毎年3月31日時点で300株以上を保有している株主を対象に、3,000円相当の選べるカタログギフトが贈呈されるものです。
カタログには食品や飲料、スイーツ、地域の特産品などが掲載されており、その中から好きな商品を選択できます。
株主優待の内容は、以下のとおりです。
| 基準日 | 保有条件 | 優待内容 |
|---|---|---|
| 3月31日 | 300株以上 | 3,000円相当の選べるギフト |
| 9月30日 | 300株以上を2年以上継続保有 | 2,000円分のQUOカード |
2年以上継続して保有すると、通常のカタログギフトに加えて、2,000円分のQUOカードも受け取れます。
継続保有の条件は、毎年3月31日と9月30日の株主名簿に、同一の株主番号で5回以上連続して記録されることです。
長期保有した場合は、年間で合計5,000円相当の株主優待を受け取れる計算になります。
私は株主優待だけを目的に投資しているわけではありませんが、配当金とは別に商品やQUOカードを受け取れることは、長期投資を続ける楽しみの一つになっています。
私の保有状況
私の新日本空調の保有状況は、以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 保有株数 | 300株 |
| 取得単価 | 1,700円 |
| 投資元本 | 510,000円 |
| 評価損益 | +462,000円 |
取得単価1,700円で300株を保有しているため、投資元本は51万円です。
現在は46万2,000円の含み益が出ており、投資元本に対して約90%の評価益となっています。
株価が大きく上昇したため、売却して利益を確定する選択肢もあります。
しかし、私は現時点で売却する予定はありません。
その理由は、単に株価が上がっているだけでなく、新日本空調の利益や配当、財務内容も保有開始時より成長しているからです。
今後も配当金と株主優待を受け取りながら、長期で保有していきたいと考えています。
新日本空調の投資指標
新日本空調の主な投資指標は、おおむね以下の水準です。
株価によってPERやPBR、配当利回りは変動するため、参考値としてご覧ください。
| 指標 | おおよその水準 |
|---|---|
| PER | 約12倍 |
| PBR | 約1.9倍 |
| 予想EPS | 約280円 |
| 年間配当予想 | 120円 |
| 配当利回り | 約3.5% |
| 自己資本比率 | 約62% |
市場から極端に割安に評価されているわけではありませんが、利益成長や財務内容、株主還元を考えると、過度に割高な水準でもないと感じています。
PERは約12倍
PERは、株価が1株当たり利益の何倍まで買われているかを示す指標です。
新日本空調のPERは約12倍となっています。
私が銘柄選びで一つの目安にしている「PER15倍以下」に収まっており、利益に対して極端な割高感はありません。
ただし、PERが低ければ必ず割安というわけではありません。
今後の利益が減少すれば、現在のPERが低く見えていても、結果的に割高だったということがあります。
そのため、現在のPERだけで判断するのではなく、過去からEPSがどのように推移しているのかも確認する必要があります。
新日本空調の場合、EPSが長期的に増加しているため、現在のPERには一定の安心感があると考えています。
PBRは約1.9倍
PBRは、株価が1株当たり純資産の何倍まで買われているかを示す指標です。
新日本空調のPBRは約1.9倍です。
私が銘柄選びで目安としているPBR1倍以下と比べると、決して割安とはいえません。
しかし、PBRは単独で判断するのではなく、利益成長やROE、将来性などと合わせて見る必要があります。
新日本空調は、EPSの成長に加えて自己資本比率も上昇しています。
利益を増やしながら純資産も積み上げていることを考えると、PBRが1倍を超えていることだけを理由に投資対象から外す必要はないと考えています。
現在の新日本空調は、資産価値に対する割安感よりも、利益成長や株主還元を評価されている銘柄だと感じています。
EPSは長期的に右肩上がり
私が新日本空調を評価している大きな理由が、EPSの成長です。
EPSとは「Earnings Per Share」の略で、日本語では1株当たり利益と呼ばれます。
会社が稼いだ利益を発行済み株式数で割ったもので、1株当たりどれだけの利益を生み出しているかを示します。

新日本空調のEPSは、年度によって多少の増減はあるものの、長期的には明確な右肩上がりとなっています。
2017年3月期には60円前後だったEPSが、2027年3月期予想では280円前後まで成長しています。
約10年間で見ると、EPSは4倍以上になった計算です。
特に直近数年間の伸びは大きく、利益成長が加速していることが分かります。
私は高配当株を選ぶ際、現在の配当利回りだけでなく、配当の原資となるEPSが成長しているかを重視しています。
配当金だけが増えていても、利益が増えていなければ、いずれ増配を続けることが難しくなる可能性があります。
その点、新日本空調は利益そのものが増えており、増配を支える土台が強くなっていると考えています。
年間配当金は20円から120円へ
新日本空調は、EPSだけでなく1株当たり配当金も長期的に右肩上がりとなっています。

過去の配当推移は以下のとおりです。
| 決算期 | 1株当たり配当金 |
|---|---|
| 2017年3月期 | 20円 |
| 2018年3月期 | 23円 |
| 2019年3月期 | 25円 |
| 2020年3月期 | 35円 |
| 2021年3月期 | 35円 |
| 2022年3月期 | 38円 |
| 2023年3月期 | 40円 |
| 2024年3月期 | 50円 |
| 2025年3月期 | 80円 |
| 2026年3月期 | 110円 |
| 2027年3月期予想 | 120円 |
2017年3月期の20円から、2027年3月期予想では120円まで増加しています。
約10年間で配当金は6倍です。
特に直近では、
50円→80円→110円→120円
と、大幅な増配が続いています。
300株を保有している場合、年間配当が120円であれば、税引前で受け取れる配当金は次のとおりです。
120円×300株=36,000円
私の投資元本は51万円のため、取得単価に対する配当利回りは約7.1%です。
現在の株価を基準とした配当利回りは約3.5%ですが、自分の取得価格を基準とした利回りは、増配によって大きく上昇しました。
これが、増配株を長期保有する魅力の一つです。
購入時点ではそれほど高い利回りでなくても、企業が成長して増配を続ければ、取得価格に対する配当利回りは徐々に高くなっていきます。
配当性向にはまだ余力がある
配当金が急激に増えていると、「無理な増配ではないか」と心配になることもあります。
そこで確認したいのが配当性向です。
配当性向とは、会社が稼いだ利益のうち、どの程度を配当金として株主に還元しているかを示す指標です。
新日本空調の配当性向は、過去おおむね30~40%前後で推移しています。
配当金は大きく増えていますが、利益のほとんどを配当に回しているわけではありません。
EPSの成長に伴って配当金も増えているため、現時点では比較的持続性のある増配だと考えています。
もちろん、今後も毎年同じペースで増配が続くとは限りません。
それでも、利益成長を伴った増配であることは、長期保有するうえで安心材料になります。
自己資本比率も約45%から約62%へ上昇
新日本空調は、利益や配当だけでなく、財務の健全性を示す自己資本比率も上昇しています。

2017年3月期に約45%だった自己資本比率は、その後一時的に低下した年度があるものの、長期的には上昇しています。
2026年3月期には約62%まで改善しました。
自己資本比率が高いほど、返済が必要な負債への依存度が低く、一般的には財務の安定性が高いと判断できます。
空調設備工事は、企業の設備投資や建設需要、資材価格、人件費などの影響を受ける事業です。
景気や受注環境が変化する可能性があるからこそ、十分な自己資本を持っていることは、長期保有するうえで重要だと考えています。
新日本空調は、利益を配当として株主に還元しながら、自己資本もしっかり積み上げています。
EPS・配当・自己資本比率がそろって上昇
新日本空調の業績推移で特に魅力を感じるのは、次の3つが同時に成長していることです。
- EPSが増えている
- 1株当たり配当金が増えている
- 自己資本比率が上昇している
配当金だけが増えていても、利益が伸びていなければ、将来的に減配される可能性があります。
また、利益が増えていても、借入金が大きく増え、財務内容が悪化していれば、安心して長期保有することはできません。
新日本空調は、
本業で利益を増やす
→増えた利益の一部を配当として株主に還元する
→同時に自己資本も積み上げる
という、長期投資家にとって好ましい成長を続けています。
現在の配当利回りや株主優待だけでなく、企業の中身そのものが強くなっている点を、私は高く評価しています。
2026年3月期は過去最高益を達成
新日本空調の2026年3月期連結業績は、売上高が前期比12.5%増、営業利益が同33.3%増となり、過去最高益を達成しました。
採算性の改善やプロジェクト管理の高度化が、利益の増加につながったとされています。
売上高が増えているだけでなく、営業利益が売上高を上回るペースで成長していることから、収益性も改善していることが分かります。
単純に受注量を増やすだけでなく、工事の採算管理や生産性向上に取り組み、利益を残せる体質になっている点は評価できます。
私が新日本空調を長期保有したい理由
私が新日本空調を今後も長期保有したい理由は、大きく5つあります。
1.EPSが成長している
長期的にEPSが右肩上がりとなっており、企業の利益を生み出す力が強くなっています。
高配当株投資では現在の配当利回りに目が向きがちですが、将来の配当を支えるのは企業の利益です。
EPSが継続して成長していることは、長期保有するうえで最も重要なポイントの一つだと考えています。
2.増配が続いている
1株当たり配当金は、2017年3月期の20円から2027年3月期予想の120円まで増加しています。
私の取得単価1,700円に対する予想配当利回りは約7.1%まで上昇しました。
企業の成長とともに受け取れる配当金が増えていくことは、高配当株を長期保有する大きな魅力です。
3.自己資本比率が上昇している
自己資本比率は約62%まで上昇しており、財務面にも安心感があります。
株主還元を拡大しながら財務体質も強化している点を評価しています。
4.株主優待を楽しめる
300株以上の保有で、3,000円相当のカタログギフトを受け取れます。
さらに2年以上継続保有すれば、2,000円分のQUOカードも追加されます。
配当金という実利に加えて、家族で商品を選ぶ楽しみがあることも、長期保有のモチベーションになっています。
5.原子力やAI関連の需要に期待できる
新日本空調は、原子力関連施設や半導体工場、データセンターなど、高度な空調技術が必要となる分野に関わっています。
AIの普及によってデータセンターの需要が拡大すれば、大量のサーバーを冷却する空調設備の重要性も高まります。
半導体工場についても、製造工程では高い清浄度や厳密な温度・湿度管理が必要です。
原子力関連施設では、一般的な建物以上に安全性と信頼性が求められるため、過去の施工実績や技術力が参入障壁になります。
今後必ず業績が成長するとは限りませんが、原子力、半導体、AI・データセンターなど、中長期的に設備需要が期待される分野に関連していることは、新日本空調の大きな魅力だと考えています。
新日本空調へ投資する際の注意点
魅力の多い新日本空調ですが、投資する際にはリスクも確認しておく必要があります。
まず、空調設備工事は企業の設備投資や建設需要の影響を受けます。
景気が悪化して企業が設備投資を抑制すれば、受注が減少する可能性があります。
また、工事に必要な資材価格や人件費が上昇した場合、受注時の想定より工事原価が高くなり、利益率が低下する可能性もあります。
建設業界全体で人手不足が進んでいることも、今後の課題です。
さらに、直近は業績と株価が大きく上昇しています。
過去の株価と比較して上昇しているからといって、今後も同じペースで株価が上がり続けるとは限りません。
私は長期保有を続ける予定ですが、今後も次の点を確認していきたいと思います。
- EPSの成長が続いているか
- 配当性向が大きく上昇していないか
- 受注高や受注残高が維持されているか
- 工事原価の上昇で利益率が悪化していないか
- 自己資本比率が低下していないか
株主優待や配当利回りだけで判断せず、本業の成長が続いているかを定期的に確認することが重要です。
まとめ
今回は、新日本空調の株主優待と業績、投資指標について紹介しました。
新日本空調の株主優待は、300株以上の保有で3,000円相当のカタログギフトを受け取れるというものです。
さらに、300株以上を2年以上継続保有すると、2,000円分のQUOカードも追加されます。
株主優待だけでも魅力がありますが、過去の業績推移を見ると、
- EPSは約60円から約280円へ成長
- 年間配当金は20円から120円へ増加
- 自己資本比率は約45%から約62%へ上昇
しており、利益成長、株主還元、財務改善が同時に進んでいます。
私は現在、新日本空調を300株、取得単価1,700円で保有しています。
投資元本51万円に対して、評価損益はプラス46万2,000円です。
大きな含み益が出ていますが、現時点で売却する予定はありません。
株価が上がったから保有を続けるのではなく、購入後もEPSや配当金、自己資本比率が成長しているからです。
また、新日本空調は、原子力関連施設や半導体工場、AIの普及で需要拡大が期待されるデータセンターなど、高度な空調技術が必要となる分野に関わっています。
もちろん、設備投資の減少や資材価格の上昇、人手不足などのリスクはあります。
それでも私は、
「株主優待を楽しみながら配当金を受け取り、企業の成長を長期で見守る」
という投資方針に合った銘柄として、今後も新日本空調を長期保有していきたいと考えています。
※本記事は、筆者個人の投資記録や考えを紹介するものであり、特定の銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身の責任でお願いいたします。