株式投資を始めると、誰もが一度は思う
「結局、何を基準に買えばいいのか分からない」
AI、データセンター、ロボット、半導体など話題性やSNSで1億稼いだ〇〇投資術など様々な情報があるが、投資は需要と供給の市場で成り立ち、投資先は会社であり、そこで働く人へ資金を投じることで更なる利益を生み出すという期待を持って投資しているということ、感情で買うほど再現性は下がる。
そこで私が行なっているのが、
**バリュー株(割安な株)を探し、長期ホールドして配当や株価の上昇を待つスタイル**
重要なのは、後述する全てのモノサシを「全部満たさないと買わない」ではなく、
冷静に比較するための目安として使うこと。
バリュー株のモノサシ①|PER15以下
まず最初に見るのはPER(株価収益率)。
PERの計算式
PER = 株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)
具体例で説明
たとえば、
- 株価:3,000円
- EPS(1株利益):200円
この場合、
PER = 3,000 ÷ 200 = 15倍
となります。
PERが意味するもの(超シンプルに)
PERは、一言で言うと、計算式の通り、株価に対して、利益を割って割安かどうかを出すもの。注意点は、利益は過去の実績となり、今後の成長性は加味されていない。
「今の利益がこの先も続くと仮定した場合、何年分の利益を先払いして株を買っているか」
を表す指標です。
- PER10倍 → 利益10年分で買っている
- PER15倍 → 利益15年分で買っている
- PER30倍 → かなり将来を織り込んでいる
投資での使い方(バリュー株目線)
- PER15以下:割安〜妥当水準
- PER10以下:かなり割安(理由の確認は必須)
- PER20超:成長期待が前提
※ 赤字企業はEPSがマイナスになるため、PERは計算できません。
PER15以下を目安にしている理由はシンプル。
- 市場平均と比べて割高ではない
- 成長がなくても「高すぎない」
PER30の株は、
未来に賭ける株。
PER15の株は、
今の利益に対して妥当かを見る株。
となり、私は後者を優先して投資しています
バリュー株のモノサシ②|PBR1倍以下
次はPBR(株価純資産倍率)。
PBR1倍以下とは、
「会社を丸ごと買っても、資産の方が多い」
という状態。
もちろん、
PBRが低い=良い会社
ではないが
- 市場から過小評価されている可能性
- 下値リスクが限定的
という防御力は期待できる。
バリュー株のモノサシ③|EPSは右肩上がりか
割安でも、
稼ぐ力が落ちている会社は買わない。
そこで見るのがEPS(1株利益)。
- 多少の凸凹はOK
- 長期で右肩上がりなら合格
EPSが伸びているということは、
会社が「株主1人あたりの利益」を増やしている
という事実。
ここが下降しているなら、現在配当がされていたとしても、将来配当ができなくなる可能性もありうる
バリュー株のモノサシ④|自己資本比率40%以上
次にチェックするのが自己資本比率。
目安は40%以上。
理由は単純。
- 不況に耐えられる
- 借金依存ではない
- 配当を切りにくい
派手さはないが、
長く配当をもらう投資では極めて重要。
倒れない会社は、強い。
バリュー株のモノサシ⑤|配当利回り3%以上
最後は、やはりここ。
配当利回り3%以上。
- 株価が動かなくてもリターンがある
- 精神的に握りやすい
- 再投資の原資になる
値上がり益は不確実だが、
配当は現金で結果が出る。
この「毎年もらえる」という事実が、
投資を継続できる最大の理由だったりする。
バリュー株のモノサシ⑥|配当性向は高すぎないか?
配当利回りを見るとき、
必ずセットで確認したい指標がある。
それが、配当性向だ。
配当性向とは?
配当性向 = 配当金総額 ÷ 当期純利益 × 100
つまり、
「会社が稼いだ利益のうち、どれくらいを株主に配っているか」
を示す数字。
なぜ配当性向を見るのか?
配当利回りが高くても、
配当性向が異常に高い場合、要注意。
たとえば、
配当利回り:5%
配当性向:90%
この状態は、
「ほぼ全利益を配当に回している」
ということ。
一見、株主思いに見えるが、
裏を返せば、
- 景気が悪くなったら即減配
- 成長投資に回す余力がない
という脆さを抱えている可能性がある。
私の目安|配当性向は30〜60%
バリュー株投資での目安は、
- 30%未満:配当余力はあるが、還元が少ない
- 30〜60%:理想ゾーン(安定×持続性)
- 60%超:やや注意
- 80%超:減配リスク高
もちろん業種差はあるが、
長期で配当をもらい続けたいなら、
無理のない配当性向かは必ず確認する。
配当性向が低すぎてもダメ?
意外かもしれないが、
低すぎる配当性向も要チェック。
- 利益は出ている
- でも株主還元に消極的
- 現金を溜め込むだけ
この場合、
「株主より会社都合を優先している」
可能性がある。
将来、増配余地があるかどうか、
経営の姿勢を見る視点が大切だ。
配当利回り × 配当性向=本物の配当株
高配当株投資で重要なのは、
- 利回りの高さ
- 配当の持続可能性
この2つの両立。
配当性向を見ることで、
「その配当、来年も本当に出せる?」
という問いに、
数字で答えられるようになる。
モノサシ⑥まで揃うと、判断がブレなくなる
これで、私のバリュー株のモノサシは6つ。
- PER15以下
- PBR1倍以下
- EPS右肩上がり
- 自己資本比率40%以上
- 配当利回り3%以上
- 配当性向30〜60%
全部満たさなくてもいい。でも、全部見る
誤解してほしくないのはここ。
この6つを全て満たさなければ投資しない
というルールではない。
あくまで、
判断をブレさせないためのモノサシ。
- 4つ満たしていれば検討
- 3つなら理由を深掘り
- 2つ以下なら見送り
感情より、数字。
期待より、事実。
バリュー株投資は「退屈」だから勝てる
バリュー株投資は、正直言って地味だ。
- 爆上げは少ない
- 話題にもならない
- SNSで映えない
でもその代わり、
- 大きく負けにくい
- 配当が積み上がる
- 時間が味方になる
私はこの退屈さに、安心感を感じている。
まとめ|数字は嘘をつかない
バリュー株投資は、
未来を当てにいく投資ではない。
「今、この会社は本当に割安か?」
この問いを、
数字で淡々と繰り返すだけ。
派手さはないが、資産は静かに増えていく。