株式投資をしていると、必ず出てくる指標がある。
EPS(Earnings Per Share)
日本語では、1株あたり利益。
まずは、難しい話は抜きにしよう。
EPSを超シンプルに言うと
EPS=会社の利益 ÷ 発行済株式数
つまり、
「この会社は、株1株につき、いくら稼いでいるのか?」
を見る数字だ。
- 利益が増えればEPSは上がる
- 株数が増えればEPSは下がる
だからEPSは、
会社の実力と株主への価値を同時に表す指標になる。
なぜEPSが重要なのか?
株価は、気分で動く。
EPSは、実力で決まる。
短期では株価が乱高下しても、
長期ではEPSの方向に株価は引っ張られる。
だから長期投資では、
「今いくらか」より
「EPSが伸びているか」
を見る。
具体例①|日産自動車のEPS(過去10年イメージ)
まずは日産。

出所:バフェットコード
日産のEPSを10年スパンで見ると、
上下の波が大きい。
- 好調期:EPSは高水準
- 不祥事・業績悪化期:EPSは急落、時には赤字
- 直近:回復基調だが、安定感はまだ弱い
つまり、
EPSが右肩上がりではない
というのが最大の特徴。
日産は、
- 外部環境
- 経営判断
- 為替
の影響を強く受け、
EPSが安定しにくい企業と言える。
バリュー株投資の視点では、
「割安に見えても、EPSが不安定」
という典型例だ。
具体例②|トヨタ自動車のEPS(過去10年イメージ)
一方で、トヨタ。

出所:バフェットコード
トヨタのEPSは、
- 一時的な落ち込みはある
- しかし長期で見ると右肩上がり
という特徴がある。
- 世界的危機
- コロナ
- 半導体不足
こうした逆風があっても、
数年スパンでEPSを回復・更新してきた。
これは何を意味するか。
稼ぐ力が構造的に強い
ということだ。
日産とトヨタ、EPSで見ると何が違う?
この2社をEPSだけで比較すると、見えてくる。
| 会社 | EPSの特徴 |
|---|---|
| 日産 | 変動が大きく、安定しない |
| トヨタ | 波はあるが、長期で成長 |
株価だけを見ると、
日産の方が「安く見える」時期も多い。
でもEPSを見ると、
「どちらが長期で持ちたいか」
の答えは、かなり明確になる。
EPSは「会社の体力テスト」
EPSは、
会社の稼ぐ筋肉量のようなものだ。
- 一時的に頑張れる会社
- 継続的に稼げる会社
この差は、
10年スパンで見ると決定的になる。
まとめ|EPSは長期投資家の味方
EPSを見る習慣がつくと、
- 流行りに流されなくなる
- 割安トラップを避けられる
- 長期で安心して持てる
ようになる。
株価は嘘をつく。
ストーリーも裏切る。
でも、
EPSは、会社の実力をかなり正直に映す。
だから私は、
今日もEPSを見てから、
その会社に投資するかを決めている。
派手さはない。
でも、長期投資にはこれが一番効く。