今回は、現在の資産状況を起点に、10年〜30年先のシミュレーションを行います。
感覚論ではなく、前提条件と数字を置いた上で、どの程度の現実性があるのかを整理します。
現在地の整理(2025年12月時点)
- 年齢:35歳
- 金融資産:3,000万円
- 投資開始:2021年
- 年間投資額:360万円(NISA枠を使い切るイメージ)
- 積立NISA:オルカン+S&P500(年120万円)
- 成長投資枠:国内高配当株中心+米国株・REIT一部(年240万円)
- 年間配当金:90万円 ※配当を生活費に使わず、再投資に回す前提
- 年間追加投資合計:450万円
ここから「富裕層ライン」である金融資産1億円以上を目指します。
シミュレーションの前提条件
今回の試算では、以下の前提を置きます。
今回の計算条件は以下の通りです。
- 初期資産:3,000万円
- 年間追加投資:450万円
- 想定利回り:年5%
- 投資期間:10年間と30年間
インデックス投資+高配当株の組み合わせを想定し、やや保守的な利回りで試算します
① 10年間のシミュレーション結果
約1億500万円

内訳は以下の通り
- 初期資産の成長分:約4,900万円
- 10年間の入金総額:4,500万円
- 運用益:約3,600万円
グラフの前提条件(再掲)
- 初期資産:3,000万円
- 年間投資額:360万円
- 年間配当金:90万円(全額再投資)
- 年間追加投資合計:450万円
- 想定利回り:年5%
- 期間:10年
👉 10年で1億円到達は十分に現実的
② 30年間のシミュレーション結果
約4億3000万円

上のグラフが、30年間(35歳→65歳想定)の金融資産推移シミュレーション
この区間をグラフで切り取ると、明確に以下の特徴が見える。
右肩上がりが「直線」から「曲線」に変わる
10年目以前は、資産増加は比較的なだらか。
しかし10年を超えたあたりから、傾きが年々大きくなるカーブを描き始める。
これは、
資産 × 5%という「増加の土台」そのものが大きくなっているため。
30年間の資産推移シミュレーション
前提条件(固定)
- 初期資産:3,000万円
- 年間投資額:360万円
- 年間配当金:90万円(全額再投資)
- 年間追加投資:450万円
- 想定利回り:年5%
- 投資期間:30年
グラフから見える全体像
資産到達イメージ
- 10年目(35歳〜45歳):約1.05億円
- 20年目(45歳〜55歳):約2.3億円(+1.25億円)
- 30年目(55歳〜65歳):約4.3億円(+2億円)
フェーズ別の意味合い
【0〜10年】1億円到達フェーズ
- 資産形成の主役:入金力+継続
- 投資の巧拙よりも「やめないこと」が最重要
- 配当90万円は金額よりもメンタル安定装置
👉 この10年を耐えられるかどうかが分かれ道
この10年間でやってはいけないこと
10年〜20年フェーズで最も危険なのは、
- レバレッジをかける
- 集中投資に走る
- 短期売買で効率化を狙う
すでに勝ち筋が見えている局面では、「下手に動かないこと」こそが最適解

【10〜20年】資産が資産を生むフェーズ
- 複利効果が明確に可視化される
- 年間の資産増加額が1,000万円規模に近づく
- 給与の影響力が相対的に低下
👉 「働かなくても増える」感覚が現実になる
10年〜20年は“人生が変わる区間”
この区間は、
- 努力量が減っても
- 投資額を増やさなくても
- 資産が自動で増えていく
という、資産形成の臨界点。
ここからは増やすことに力をいれなくても自然と増えていくフェーズ
数値で見る10年〜20年の資産水準
- 10年目:約1.05億円
- 15年目:約1.6億円
- 20年目:約2.3億円
この10年間での増加額は、約1.25億円。
注目すべきは、この増加の大半が「新規入金」ではなく、運用益によるものである点
1億円はゴールではなく、そこからの10年が、本当の分かれ道になる
【20〜30年】加速度的成長フェーズ
- 入金450万円の影響が小さく見えるほど複利が支配
- 年5%でも資産は指数関数的に増加
- リスクを取る理由が消えるゾーン
👉 この段階で重要なのは
増やすことより、守ること
このシミュレーションの本質
この30年グラフが示しているのは、
- 高利回りは不要
- 売買テクニックも不要
- 必要なのは「長く続けること」
まとめ
前半10年の積み上げは苦しいが、後半10年は積み上げなくても自然の成り行きで上がっていく
投資の成否を分けるのは、特別な才能がなくても、マネーマシンを早く作り「継続できる仕組み」を作れるかどうか